鈴木歯科クリニック

S-BT療法

S-BT療法(鈴木式整復体操とバイトプレート療法)

S-BT療法とは身体疾患の除外と、症状に対する処置の双方に関係した診断と治療を目的としたものです。
バイトプレートとは着脱式のレジンなど歯列に被せて上下の顎のかみ合わせを正しい位置に誘導する器具。
S-BTの前処置の段階で、どの程度に症状が改善するかを予測できる場合がほとんどです。それで患者さんの納得が得られて、ご要望があればS-BTプレートを作成します。プレートは着脱式で可逆的な保存療法なので安全です。
症状改善後にお申し込があれば、咀嚼に配慮したかみ合わせの調整や、歯に冠を被せるなどの補綴治療をします。

バイトプレート

かみ合わせのずれで頚椎が歪むと姿勢反射により腰椎は逆方向に歪む

S-BTプレートを入れる

下顎の位置が正しくなる

頭頚部の筋肉の過激張(スパズム)が減る

第一、第二頚椎の位置が改善する

頚椎のカーブが良くなる

腰椎の歪みも改善する

姿勢が良くなる

姿勢が治ると自律神経の調和がとれて元気になる
 

S-BTプレートとは

S-BT療法では、整復体操で脊柱を正しい方向に導いて、その状態を維持できるかみ合わせに下顎を誘導してプレートを作成します。S-BTプレートを使用したかみ合わせで下顎(顎関節)は正しい位置になり、姿勢が整い、自律神経の調和が良くなることで病状が改善します。

S-BT療法の適応症

体の重心バランスの崩れによる整形外科的なものや、自律神経の変調による疾患が多い

(1)顎関節症
(2)頚部諸筋の異常(首のこり)から起きる不定愁訴⇒肩こり、頭痛(頭頚部の腫瘍、炎症のないもの)、微熱、めまい(原因不明のもの)、眼の奥の痛み、吐き気、腹痛、下痢、動悸、不整脈、抑うつ気分、倦怠感、手足のしびれ、むちうちの後遺症による頭頚部の違和感や咬合異常、不眠、自律神経失調症
(3)腰痛
(4)身体表現性障害
・舌痛症(ヒリヒリ、ピリピリ)・口腔異常感、不快感(ほてり、ねばねば、他)
・神経痛(三叉神経痛、顔面痛、歯痛、不定疼痛、他)・味覚異常(にがみなど)
・疼痛性障害(疼痛の程度に見合う疾患が認められず、ストレスなどで悪化する)
(5)歯ぎしり、くいしばり、噛み合わせの違和感、舌や頬をよく咬んで口内炎になり易い
(6)顔の歪み
(7)その他 
・階段を降りると歯が響く、頭に響く

一般的な診断・治療の流れでのS-BT療法の位置

【舌痛症を例に説明します】
舌の痛みや違和感を訴えに来院された方の診断と治療の流れの中で、舌痛症に対してS-BT療法がどこに位置するかをご覧ください。

舌痛症とは慢性持続性舌痛を訴えるも他覚的に異常が認められないもの。
舌痛症は特定疾患として取り扱われている難治性疾患です。

舌痛症の症状
1)舌先や舌側線にヒリヒリした痛みがある。
2)舌の表面を見てもどこが悪いかわからない。
3)食事・会話時には痛みが消えている。
4)指で舌を触っても痛くないが、歯をかみ合わせると痛む。
5)中高年女性に多い。

舌痛(舌痛症を含む)に対する当院での治療の流れ

(1)器質的疾患との鑑別
潰瘍、発赤,腫脹、硬結の有無を見て、異常がなければS-BT療法で診断的治療をする。
・白斑症、扁平苔癬、紅色苔癬、潰瘍、硬結⇒病理組織検査を口腔外科に依頼し、悪性でない場合は口腔清掃指導、うがい薬で口ゆすぎ、軟膏塗布、高周波非接触治療
・口内炎⇒うがい薬で口ゆすぎ、軟膏塗布、高周波非接触治療
・口腔乾燥症⇒耳下腺マッサージ、高周波非接触療法、耳下腺導管の洗浄
(2)臨床検査の異常の有無
・血液検査:貧血、ヘルペスウイルスの抗体価、血清亜鉛⇒内科などへ依頼
・カンジダ菌の検査⇒舌苔の除去指導(抗真菌剤も使用)、高周波非接触療法、
(3)心理的検査
・特発性舌痛症、精神的神経学的検査⇒口腔外科、神経科へ依頼
以上のようにS-BT療法は診断的治療なので、腫瘍や炎症の診査後すぐに行います。